1)薬の用法
用法のうち最も多いのは「食後」です。食事後およそ30分以内を目安に飲みましょう。
「食前」は食事のおよそ30分前、「食直前」は食事の直前5分以内のことを指します。
「食間」とは食事の最中に飲むことではなく、食事と食事のあいだ、つまり前の食事の約2時間後と考えましょう。
「頓服(とんぷく)」とは、つらい症状が出た時だけ内服する方法です。熱さましのほか、便秘時や頭痛時など、医師の指示に従って服用します。
2)相互作用に注意
薬の投与中には避けた方がよい食べ物や飲み物があります。
抗凝固剤と納豆、高血圧のくすりの一部とグレープフルーツジュース、などの組み合わせが有名です。
効果が減弱したり、逆に効きすぎて悪影響を及ぼしてしまうのです。薬の併用でも同様のことが起きることがあります。適切な治療を受けるために、ふだん使っている薬を把握しておきましょう。
おくすり手帳や薬剤名が分かる包装箱などを持参すると、スムーズに診療がすすみます。
3)薬の副作用
薬は細心の注意をはらって処方されますが、予期しない副作用が起こることがあります。発疹、だるさ、発熱などの症状が現れたときは、医師に相談しましょう。また、人によって体質や病気の状態は異なるため、似たような症状であっても、他人へ薬を譲渡することは危険です。絶対にやめましょう。
4)誤飲に注意
(包装シートを切り離さない、乳幼児の手が届くところに置かない)
錠剤やカプセルをプラスチックとアルミで挟んだ包装シートをよく見かけますが、これを1錠ずつ切り離してしまうと、誤って錠剤と包装シートを一緒にのみ込んでしまうおそれがあります。
また小児の薬の誤飲は、重い障害をもたらす恐れがありますので、家庭内での管理には十分に注意してください。
薬について不明な点がありましたら、いつでも気軽に医師や薬剤師におたずねください。