あなたのその“シミ”もしかして!?
「最近頬にうっすらと茶色っぽい“シミ”が浮き出てきた」
「若い頃と比べると、どうも肌に明るさ、透明感がなくなった」
こんな悩みはないでしょうか?
今日はそんな肌のトラブル、悩みのもととなる症状、疾患をご紹介します。
日光黒子(別名:老人性色素斑)
🔸主に顔面や手背などの露光部に円形、楕円形の大小種々の褐色斑として出現する。
🔸 ほとんどの中年以降の男女に認める。
肝斑
🔸30歳以降の女性に好発し男性ではまれ。
🔸境界明瞭な淡い灰色を帯びた褐色斑が、頬部を中心に対称性にみられる。
🔸紫外線により夏季に増悪、冬季に軽減することがある。
🔸妊娠を契機に発症することがある。
後天性真皮メラノサイトーシス
(acquired dermal melanocytosis : ADM)
🔸前額部側面や頬骨部に灰褐色の直径1~3㎜の点状色素斑が多発して次第に色調が濃くなる。
🔸思春期~中年の女性、特に東アジア人に好発する。
雀卵斑(別名:そばかす)
🔸幼少期より頬部から鼻背などの露光部にゴマ粒程度の類円形、表面平滑な褐色斑が多発する。
🔸夏季の日光で濃くなり、冬季には消失傾向になる。
炎症後色素沈着
🔸ニキビ痕や傷痕、やけど痕がシミになった。
🔸レーザー治療を受けたら逆に色が濃くなった。
ここにご紹介した症例は“シミ”と呼ばれることの多い疾患のごく一部です。紹介しきれなかった“シミ”のなかにはメラノーマ(ほくろのがん)などの悪性腫瘍も含まれます。
気になる“シミ”は一人で悩まず皮膚科専門医に相談しましょう。