口は食べ物や外気など外からの刺激を受ける機会が多く、また常に細菌などの微生物が住んでいます。そのため、口の中の歯茎、舌、頬などの粘膜にできものなどができることが時々あります。口腔粘膜の病気についてまとめてみました。
今のところ、口の中の清掃で最も効果的な方法は、歯ブラシなどを用いて歯の表面から歯垢をこすり落とす方法、すなわち歯磨きです。歯磨きにはいろいろな方法がありますが、大切なことは歯ブラシを細かく動かして、歯を一本ずつ磨くように心がけることです。その時に力を入れる必要はありません。このように磨くためには歯ブラシは小さ目のものを選ぶと良いでしょう。歯磨き剤はたくさん付ける必要はなく、歯ブラシに0.5-1cm程度付ければ十分だと言われています。電動歯ブラシも各種市販されており、一本ずつ磨くように丁寧に動かせば効果的に汚れを落とすことが出来ます。また、歯だけでなく舌の表面にも汚れが着きやすいので、歯ブラシでこするようにして汚れを落としましょう。
歯と歯の間や、隙間の開いたところは、デンタルフロス(糸ようじ)や歯間ブラシを用いると良いでしょう。その際力任せに入れるのではなく、軽い力で動かすように注意してください。力を入れすぎると、逆に歯茎や歯を痛めることがあります。
うがい薬も市販されていますが、それだけでは口の中は十分には綺麗になりません。歯ブラシなどによる歯磨きの補助として活用するとよいでしょう。
自分で手入れを十分に行っていても、歯の表面の着色や歯石は落とすことは困難です。特に、ブリッジの周囲や義歯などは、気のつかないところに汚れがついている場合もありますので、定期的な専門家のチェックや清掃が必要です。また、子供さんの初期のう蝕の進行を抑えることも定期検診の目的のひとつです。回数としては、特に症状が無ければ年に2、3回が適当でしょう。同時に、専門家の指導を受けて、効果的な清掃方法を身につけましょう。