歯磨きは虫歯、歯周病の予防といった歯の健康維持だけでなく、身体の健康そのものにも影響を及ぼします。歯磨きについて寄せられるご質問に、当院歯科医師がお答えします。

 歯磨きはいつしたらいいですか？

 歯を磨く大きな目的は歯垢や食べ残しを除去することです。歯垢が歯につくまでに8時間、その歯垢が固まってしまい取れなくなるまで24時間かかるといいます。完璧に歯を磨けるのであれば回数が少なくても問題ないかもしれませんが、それはかなりハードルが高いと思いますので、毎食後に歯磨きをすることが大切です。また、就寝中は、唾液の分泌量が減り細菌が繁殖しやすくなるため、就寝前の歯磨きは特に重要です。

 歯磨きにはどのくらいの時間をかけたほうがいいですか？

 一回の歯磨きに2～3分程度でサッと済ませてしまっている方が多いと思いますが、
最低5分は必要だといわれています。しかし、ただ時間をかければいいというものではなく、一本一本、歯の裏や隙間までしっかり磨くことが大切で、歯科医師によっては７分以上かけて磨くのが理想的という人もいます。

 1回に使う歯磨き粉はどのくらいですか？

 歯磨き粉をたっぷり使うと、泡立ちや口の中がスッキリするため、歯磨きが不十分でもそれで満足してしまいます。歯磨き粉は、歯磨きの補助をしてくれるためのものであり、量が多ければいいというものではありません。
歯ブラシのブラシ部分の長さの1/3未満の量で十分です。さっぱりとした感じだけで満足せず、口内の汚れをしっかり落とすように心がけましょう。

 磨き方を教えてください。

 歯ブラシの毛先が広がらない程度の力でしっかり磨くことが大切です。力を込めすぎると、毛先が曲がってしまい清掃効果が減ってしまいますし、歯も削れてしまいますので、力の加減に気をつけてください。

また、磨き残しがないように下の図のように順番を決めて磨くといいでしょう。詳しい磨き方については、検診に行って歯科医師に聞いてみてください。

上記をご参考に歯の健康を守りましょう！
そして、虫歯や歯周病の早期発見のためにも、定期的な歯科検診を受診しましょう！